2020/09/12に開催された 『Management 3.0 Japan Conference』に参加してきました。 気になったことなどのメモです。
https://management30.doorkeeper.jp/events/109281 http://management30.jp/m30jpcon/
参加したセッション
- Management 3.0 モデル のエッセンス(前編)
- How we help building happy teams (starting with ourselves!)
- JB(Jean-Baptiste Vasseur)
- http://management30.jp/management-3-0-japan-conference-timetable/#track-b-2
- Management 3.0は組織の対話を促進する
- Navigating The New Ways Of Working
- Managing for Happiness
気になったことメモ
『人ではなく、システムをマネージするべき』
『人ではなく、システムをマネージするべき』 これがManagement 3.0の基本的なテーマということでした。
最後のセッションでファウンダーのJurgen Appeloがアジャイル・リーン・デザイン思考の話をしていましたが、仕組みで現場をよくしていくための方法論がベースにあるのだな、と思いました。 私が普段から意識していることでもあるためとても共感できました。
Management 3.0 モデル のエッセンス
藤井拓さんのセッション(http://management30.jp/management-3-0-japan-conference-timetable/#track-b-1)のメモ
- アジャイル・スクラムにはリーダーシップ・マネジメントで具体的な記載はない
- Management3.0には理論と実践が記載されている
- 線形vs非線形の話
- 予測可能なもの(線形)と予測不可能なもの(非線形)
- システムとその分類
- 構造:複雑⇔単純
- 振る舞い:秩序がある⇔カオス
- ビジネスの状況・環境と組織の関係を考えてみることが大事
- 状況に適応できる組織であるべき
- マネジメント3.0は複雑性思考を適用している
- 複雑適応系(CAS)であるべき
- イノベーションに必要な5要素(知識 / 想像性 / モチベーション / 多様性 / 個性)
- 個性とモチベーションの重要性
- 自己組織化
- 自己組織化は良くも悪くもない(良い方向もあれば悪い方向もある)
- 自己組織化だけでは十分ではない
- 価値のある方向に舵取りをする
- マネージャー3つの役割
- パラメーターを構成する
- 多様性・チーム間のつながり、情報のフローなどを整理すること
- システムを守る
- 安全/公平、気持ちよく快適な状態にする
- システムの方向性を定める
- リーダーシップ
- マネージャーはシステムの外発的目的を設定できる
- パラメーターを構成する
『自己組織化は良くも悪くもない(良い方向もあれば悪い方向もある)』 、『個性の重要さ』 など示唆の富んだ話が聞けました。
対話
高柳さんのセッションで組織の対話がなぜ上手くいかないのか、という話がサラっとありました。 サラっとだったのですが、グサッときたのでメモ。
組織のヒエラルキーをまたいだメンバーでの対話は難しい。 人は自分の階層のことに興味がある。 自分より上の階層の課題・問題はそこにいってみないとわからないため議論のベースが異なってしまう。 課題・問題の捉え方や背景理解が異なるため、容易に対話ができない。
というようなことだったかと思います。 心当たりがありますし、うーん、と考えさせられるお話しでした。
失敗から得た学びを祝おう
失敗は非難してはいけない。そこに学びがあるならば。 非難すれば学びを止めてしまうことになる。 失敗そのものは良くないことではあるが、学びの有無によって振る舞いが変わる。
Jurgen AppeloさんのKeynoteでの学びです。 何よりも学びを大事に。
最後に
その他も沢山よい話が聞け、現場に持って帰れそうなものが発見できました。 『人ではなく、システムをマネージするべき』の精神で今よりもっと良い現場を目指したいと思います。
スピーカー・スタッフの皆様、素晴らしいカンファレンスをありがとうございました。