このエントリは、DevLOVE Advent Calendar 2014「越境」の34日目(12/11)の記事です。
自己紹介
すぎいです。SIerで働くエンジニアです。アジャイル好き。サッカー好きです。少年サッカー(息子の応援)、Jリーグ観戦が主な守備範囲です。
2013年のDevLove現場甲子園で話をしまして、
その縁あって、今年のプレイバックDevLOVE現場甲子園でも話をさせて頂く機会がありました。
DevLOVE Advent Calendar 2014は「越境」をテーマに、ということなのでプレイバックDevLOVE現場甲子園で話をした内容について書きたいと思います。
自分のチームをどう作る?
こんな発表をしました。
書籍「Fearless Change」を読んで参考になったことを実践してみた内容となっています。
Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン
- 作者: Mary Lynn Manns,Linda Rising,川口恭伸,木村卓央,高江洲睦,高橋一貴,中込大祐,安井力,山口鉄平,角征典
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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管理職になりそう→どうせなら自分の好きなことやりたい→アジャイルを軸にしたチームを作りたい、というアイデアがあり、それを社内で認めてもらうために、勉強会やったり、偉い人にフルボッコにされたり、そこから偉い人と仲良くなったり、やらしい根回しをしたりして、なんとか自分のチームを立ち上げたという内容です。
チームを作るために
- 偉い人たちにチームを認めてもらう
- チームメンバーに僕のやりたいことを理解してもらう
ということをやったわけですが、やりながら何やらモヤモヤとした思いがありました。
「同じ組織(会社)にいるのに、お互いの考えていることを知らないなんて!」と。
普段は偉い人たちとは距離があります。我々開発チームは顧客の近くで作業することが多く接点はあまりありません。
逆に開発チームとは普段一緒にいるのですが、作業に追われていることが多く、チームの狙いとか戦略といった話をする機会がありませんでした。
ズレを認め、超える
僕のチーム作りは意識のズレを認めることから始まりました。
ズレを見つけて摺り合わせる。その繰り返しです。
偉い人たちとは繰り返し議論をし、会社の狙いや彼らの立場を改めて理解した上でこちらの熱意を伝えました。
開発メンバーとは、インセプションデッキ、SWOT分析、ビジネスモデルキャンバスなどを用いて各人の思いを共有しました。
まだまだ議論が十分ではないものも多いですし、メンバーが途中から増えたりもしたので今後も継続して議論する場を作りたいと思います。
Fearlessな越境
わからないことに向かっていくのは怖いものです。それでも進みたいのであれば向かっていくしかありません。
向かっていって少々ダメージをくらっても「ズレ」が見つかれば調整ができます。
僕は一連の取組みで、このような「わからないことに向かっていく」という価値を改めて感じました。プレイバックDevLOVE現場甲子園で話をした内容というのは、そのような前提から何でもやれることをやってみた越境(ズレとの戦い)の軌跡なのでした。
似た境遇の人や一歩を踏み出すのが怖い人にとって少しでも励みになればと思います。
Fearless. 恐れは無用!