2013.5.8 「アジャイル×パターン=ぼくたちの現場 〜 アジャイルな現場の知見を活用する」に参加してきました。
http://gembapatterncommunity.doorkeeper.jp/events/3623
IPA(情報処理推進機構)の「アジャイル型開発におけるプラクティス活用事例調査」について、現場でどうやって使っていく?という勉強会でした。
http://sec.ipa.go.jp/reports/20130319.html
調査・報告の概要を紹介
懸田さんから調査の概要を紹介していただきました。
Pattern Canvasを書いてみるワークショップ
参加者のみんなでワークショップです。
- 3〜4人
- 現場で抱える課題を挙げる
- 1つを選び、Pattern Canvasを作ってみる
という感じで進みました。
僕がいたグループは3人。いろんな課題が出ました。
「アジャイル開発のスムーズな導入方法は?」「アジャイル開発のやり方に興味がない/協力的でないメンバーがいる」「見積もりが正確にできない」「アジャイル開発での品質管理とか品質保証っていつどうやってる?」「ベロシティ=生産性なの?」「自己組織化に程遠いチームのスクラムマスターになった時、何から取り組む?」
我々が選んだのは「アジャイル開発のやり方に興味がない/非協力的なメンバーがいる」という問題です。
問題のコンテキスト
- 今やっているプロジェクトである(これから始めるプロジェクトではない)
- 非協力的なメンバーは主要メンバーである(スキル、経験が豊富)
- チームは少人数である(4人)
- 他のメンバーはある程度協力的である
- チームの雰囲気は悪く、特に振り返りがまったく機能していない
フォース/制約
- 非協力的なメンバーは主要メンバーであり、メンバー変更は難しい(外すと著しくチーム力が下がる)
解決策(案)
我々が考えたのは以下の案でした。
結果
やってないのでわかりません…。うまくいくかなぁ…。
課題
これもやってみないとわかりませんが、逆効果になるとチームの雰囲気はさらに悪くなりますね…。
他グループの話で印象に残ったもの
◆受け身、指示待ち、確認したがりなメンバーに対してどう接するか
→「どうすればいいですか?」という問いに「どうすればいいと思う?」と聞き返す。
→個人やチームが責任を持って仕事できる状況にする。(外部からの変な批判をされないようにする)
◆アジャイルに懐疑的なメンバーがいる場合
→サクラを仕込んでいいアジャイルのプラクティスが有効であることを誇張する。(サクラとバレると最悪の結果になるリスクも…)
→お試し期間を設けて検証をしてみる
アジャイル×パターンに込めた思いとこれからのこと
主催者の皆様がパターンへの思いと今後の展望を語って下さいました。
現場の工夫を共有しよう
懸田さんから。
このリファレンスガイドを活用して現場を活性化してほしい、そして新たなパターンを作ってそれを共有する場を作りたい、というお話でした。
PLOPと似たような活動の日本版としてやるそうです。PLOPより敷居が低いものにしたいとのこと。
今後の活動に期待です。是非参加していきたいですね。
コミュニティと現場の境界を超える活動
市谷さんから。
- コミュニティで得たもの、聞いたものを現場で活用し、そのノウハウをまたコミュニティに還元していきたい。
- だけどコミュニティでのいい活動が揮発しているような気がしていて課題だと思っている
- コミュニティ活動の枠を出て、実際の現場の手助けをしていく。
これはすごいです。すごいことを考えていますね。
感想
市谷さんの話がすごかったです。
勉強会やコミュニティに参加してなんとなくいい話を聞くだけで満足してしまって、現場で活かせないことがあります。そもそも現場をちょっと諦めちゃってたり。
だけど諦めてしまうことは何も産み出しません。なんでもいいので動くことが大事なんだと改めて考えることができました。