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JSTQB認定テスト技術者資格 Advanced Level テストマネージャ 受験記録

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2018-8-25にJSTQB認定テスト技術者資格 Advanced Level テストマネージャを受験し、合格しました。
この資格試験は情報が少なく、手探りでの受験となったこともあり、試験までの対策や試験の傾向など覚えている範囲で記録しておきたいと思います。
何かの役に立てば幸いです。

公式の情報

公式HP
JSTQB認定テスト技術者資格

今回受験したのはAdvanced Levelです。Foundation Levelに合格していることが受験条件になります。
Foundation Levelに合格したのは10年ほど前、JSTQBができた直後だったと思います。受けといてよかったー。

受験に必要なもの

事前に書類審査があり、以下が必要になります。

  • Foundation Level認定証番号
    • Foundation Levelの認定証(いわゆる合格証書)のコピーが必要です
    • 10年前の合格証を探すのに苦労した
    • 再発行もしてくれる
  • 身分証明書の写し
    • 普通に免許証でOK
  • 業務経歴申請書
    • 公式HPから雛形をダウンロードして経歴を書く
    • よくある経歴書と大きく変わりません。記述サンプルがあるので書き方は迷わないはず
「業務経歴の問合せ先」について

サンプルに記載方法の説明があるのですが、

・記入した業務に対して、原則としてすべての承認者を記入してください
・どうしても承認者が記入できない場合は、その理由を記載してください

とあります。
私は転職を数回しており、前職の当時の責任者に連絡が取れる自信がない...。(先方が退職してる可能性も...)
ということでJSTQBに問合せをしたところ、以下の記載で問題ないとのことでした。
「転職したため承認する者と連絡が取れないため氏名は未記入としています」
過去の会社の欄は社名と代表電話番号のみを記載し、氏名は未記入としました。
現職の経歴には現職の上長に押印してもらいました。

申し込みからの受験の流れ

WEB申し込み⇒受験料振り込み⇒書類送付⇒(書類審査)⇒受験票が届く⇒受験
って感じです。
詳しくは公式HPに載ってます。

勉強したこと

シラバス

シラバス(学習事項)
そもそも日本では、Advanced Level試験の学習を公式にサポートする資料が存在しない、とのことなのでシラバスを読むしかないです。

過去問

公式HPから過去問題の資料がダウンロードできます。
「こんな感じの問題がでるのか」が把握できます。
問題数が多ければ対策として有効なんですが仕方なし。

公式のサンプル問題

サンプル問題

公式の過去問セミナーの動画(Youtube

概要
www.youtube.com

過去問題解説
www.youtube.com


どう勉強したか

出題傾向

過去問セミナーの概要資料に載っていました。

  • 各章に学習の目的(LO)が明示されている
  • 学習の目的(LO)単位で何問出題するか定義されている
  • Kレベル(知識レベル)ごとに配点基準が決まっている

これらを把握してシラバスを読むことにしました。

覚えておいたほうがよい箇所

シラバスでリスト形式、箇条書きになっている箇所は怪しいです。受験の対策としては鉄板です。
以下の章はしっかり読み込みました。

  • 1. テストプロセス
  • 1.3 テスト分析
  • 1.8 テスト終了作業
  • 2.2.1 テストステークホルダについて
  • 2.2.2 その他のソフトウェア開発ライフサイクル活動と成果物
  • 2.2.5 経験ベースのテストのマネジメント
  • 2.3.1 リスクベースドテスト
  • 2.3.1.1 リスク識別
  • 2.3.1.2 リスクアセスメント
  • 2.3.1.3 リスク軽減
  • 2.3.4 テストプロセスにおけるテストの優先度付けと工数の割り当て
  • 2.4 テストドキュメントとその他の成果物
  • 2.4.1 テストポリシー
  • 2.4.2 テスト戦略
  • 2.4.3 マスターテスト計画
  • 2.4.4 レベルテスト計画
  • 2.4.5 プロジェクトリスクマネジメント
  • 2.5 テストの見積り
  • 2.6 テストメトリクスの定義および使用
  • 2.7 テストのビジネスバリュー
  • 2.9 業界標準適用のマネジメント
    • 各標準が何を目的としているものなのか、適用範囲はどのあたりかをしっかり理解する
  • 3.2 マネジメントレビューと監査
  • 3.4 レビューのためのメトリクス
  • 3.5 公式レビューのマネジメント
  • 4.2.1 欠陥ワークフローと状態
  • 4.4 欠陥レポート情報によるプロセス能力の評価
  • 5.2 テスト改善プロセス
  • 5.3 テストプロセスの改善
  • 5.4 TMMiによるテストプロセスの改善
  • 5.5 TPI Nextによるテストプロセスの改善
  • 5.6 CTPによるテストプロセスの改善
  • 5.7 STEPによるテストプロセスの改善
    • 各手法の特徴、目的をしっかり理解する
  • 6.3 ツールのライフサイクル
  • 7.2 個人のスキル
  • 7.4 組織内におけるテストの適合
  • 7.6 コミュニケーション

...多い。ほとんど全部じゃないか疑惑...。

雑感

テスト時間が長い

3時間集中するのは大変です。
終わったらヘトヘトでした。

暗記勝負の問題があったのは少し残念

現場の状況や事情によっては正解っぽい選択肢が2~3あってどれが正解か迷った問題がいくつかありました。
たぶんシラバス通りに書いてあることが正解なんだと思いますが、記憶勝負になっているのはあまり本質的じゃないと感じました。
そりゃ覚えていたほうがよいのですが(覚えるの苦手なので...)、少しテンション下がります。

最後に

久しぶりに資格取得にチャレンジしましたが、とてもためになりました。
体系的な知識は普段から勉強すべきですね。