サッカーの審判員には年一回の更新があります。
便利なものでインターネットのe-ラーニングとして更新の研修受講ができます。
今年も更新を無事終えました。
規則の改定や研修時に引っかかった箇所をメモ。
競技規則はこちら(PDF)
サッカー競技規則 2015/2016
その他もろもろの規定・規約などはこちら
ドキュメント | 日本サッカー協会
再交代
再交代は、関係する加盟協会の合意の下、最も底辺のレベル(グラスルーツ/レクリエーション)の試合においてのみ使用することが認められる。
「再交代」とは一度交代でベンチに下がった選手が何度でも出場できることです。
イングランドなどで試験的に導入した結果、一定の成果があったようで規則に追加されました。
トラッキングシステム
電子的パフォーマンス&トラッキングシステム(EPTS)が用いられる場合
機器/システムから発信される情報やデータを、試合中にテクニカルエリア内で受信、または、使用することは認められない。
IoTの進化によってスポーツでも容易に各種メトリクスが計測できるようになってきました。
そうした状況に対応した規則が追加されています。
試合中にリアルタイムで解析をしちゃいけないんですね…。
『走行距離と心拍数から疲れた選手を判断して交代のタイミングを決める』って使い方をリアルタイムでするのはまだダメのようです。
ハーフタイム(控室)ではOKっぽいですね。
競技者以外の行動
インプレー中に、プレーに対して怒ったAチームのスタッフが、Bチームの競技者をけった場合、ファウルではない。反則をファウルとして判断するのは、競技者によって犯された場合となる。プレーはボールがあった位置でドロップボールにより再開となる。
ファウルとなるのは競技者に限るようです。当該スタッフは退席処分になるんでしょうけど。
アウトオブプレー時の行動
スローインが行われようとしているとき、ピッチ内でボールを受けようとしているAチームの競技者をBチームの競技者がけった→ファウルではない。
アウトオブプレー中に起きた反則なので、ファウルとは判断しない。
こちらも似たような状況。ファウルではないが罰せられる行動です。
「ファウル」は相手側のフリーキックとなるため競技者以外の行動、アウトオブプレーでの行動はファウルではないのでしょう。
ゴールエリア内与えられたフリーキックの位置
ゴールエリア内で与えられた間接フリーキック(攻撃側)は、違反の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で行われる。
普段の試合であまりない状況ですね。バックパスをゴールエリア内で受けた状況などでしょうか。
実際に審判やったときに間違えずに指示できるか自信ない…。
オフサイドポジション
競技者がボールおよび後方から2人目の競技者より相手競技者のゴールラインに近い場合、オフサイドポジションにいることになる。オフサイドポジションにいること自体は反則ではない。
多少ややこしいですが、オフサイドポジションの定義です。
オフサイドとなる状況
オフサイドポジションにて、(1)プレーに干渉する (2)相手競技者に干渉する (3)その位置にいることによって利益を得る
のいずれかでプレーに関わったと主審が判断した場合に反則(オフサイド)となる。
これもややこしいですが、オフサイドの判断基準の定義です。
オフサイドポジションにいること自体は反則ではなく、そこで上記3のいずれかに該当して初めてオフサイドの反則です。
草サッカーや少年サッカーに限りませんが、審判やってて選手や観戦者から一番文句言われるのがオフサイドのジャッジです。「オフサイッ!」「ナイナイ!」まあ落ち着け。
正直微妙すぎて自信ない場合もあり、「えいや!」で判断することがあります。審判の判断を尊重してほしいものです。
みんな一回でも審判やってみればいいのに。(文句言われるのは嫌なものです)
アディショナルタイムの提示
アディショナルタイムは、分単位で表示するので、秒は切り捨てる。2分の表示は2分0秒から2分59秒までの空費時間を示す。
審判がどこまで正確に空費時間を測っているかどうかわかりませんが(草サッカーだと適当な場合が多いのでは…?)、このような定義だそうです。