HOW TO GO

〜昨日の今日とは一味二味違うBlog〜

Office2013(Excel2013)の「PowerView」と「PowerMap」で地図にデータを表示する

地図系のツールを色々と試しています。
Excelのアドオンである「PowerView」と「PowerMap」の両方で地図にデータを表示する方法です。

Jリーグ2013年平均入場者数を地図にプロットしてみる

使ったデータは2013年のJリーグのスタジアム単位での平均入場者数です。
http://www.jsgoal.jp/11mpark/ranking/visitors.php?year=2013
こちらの画面に出ている数字を以下のような表に加工しました。(地味な手作業で…)
f:id:sugiim:20141016210518j:plain

PowerView

Excelのアドオンとしてインストールすることができます。
Officeのバージョンによっては使えないようですのでご注意を。
(今回はOffice 2013 Professional Plusで試しています)
インストールすると下のように「挿入」タブに「パワービュー」というアイコンがでてきます。
f:id:sugiim:20141016210536j:plain

使い方

エクセルに使いたいデータを入力します。
使用したいデータの範囲を選択した状態で「挿入」→「パワービュー」を選択すると、別シートに以下のようなPowerViewシートが表示されます。
f:id:sugiim:20141016210541j:plain


「デザイン」タブの「マップ」を選択すると地図が出てきます。
次に右側の「PowerViewフィールド」で「スタジアム」を下部の「場所」に設定します。「Σサイズ」には「平均入場者数」を設定します。
後はマップの背景やらデータラベルなど設定すると以下のようなバブルマップが完成です。
入場者数が多いスタジアムはバブルが大きくなります。
f:id:sugiim:20141016210545j:plain

PowerMap

次はPowerMap。
こちらもExcelのアドオンとしてインストールすることができます。
適用できるOfficeのバージョンもPowerViewと同じものです。
インストールすると下のように「挿入」タブに「マップ」というアイコンがでてきます。
f:id:sugiim:20141016210522j:plain

使い方

こちらもPowerViewと同様にエクセルに使いたいデータを入力します。
使用したいデータの範囲を選択した状態で「挿入」→「マップ」→「Power Mapの起動」を行います。
すると以下のようなブランクのマップ別ウィンドウでが表示され、右側のレイヤーウインドウに選択したデータの項目が出てきます。
f:id:sugiim:20141016210526j:plain

今回の場合は「スタジアム」にチェックをし、下の「地理およびマップレベル」を「その他」にしました。
スタジアム名をBingMapで検索し地点を自動的にプロットしてくれます。
表示設定をいじると以下のような感じにできます。見た目はPowerMapのほうが綺麗ですね。
f:id:sugiim:20141016210531j:plain


地図のプロット方法

今回はスタジアム名から地点をプロットしましたが「味の素スタジアム」などいくつかのスタジアムがプロットされないという問題がありました。
基本的にはBingMapでスタジアム名を検索した結果の地点となるようですので、スタジアム名であればほぼ問題ないですが店舗名など正しく検索されない可能性のあるものは避けたほうがいいでしょう。

プロットに使用できるデータとしては緯度経度住所、データソースをSQLServerとするならgeographyデータ型も使用できます。
業務などで使う場合このような確実なデータにすべきですね。

PowerMapは認証プロキシ環境で動作してくれない…

社内LANなど認証プロキシが必要な環境だとPowerMapが起動しません…。
以下のようなエラーが出てしまいます。

Power MapがMicrosoft Bingマッピングサービスに接続しているときにエラーが発生しました。機能が制限される場合があります(状態コード:407)
DirectXが初期化できません

ローカルプロキシで対応

yappaなどのローカルプロキシツールを使い、直接認証しないような設定(IEのインターネットオプション)をしました。
ひとまずはこれで動いています。

Office2013は認証プロキシ環境で使うには厳しい…。