HOW TO GO

〜昨日の今日とは一味二味違うBlog〜

個人のせいにする前にプロセスやシステムを疑え

最近いくつかのプロジェクトで同じことが起きてます。
「何か問題があると個人の問題にする」という現象です。

「個人の問題」

例えば品質問題。
ある個人のコードの質が悪かったんです。たまたま結合試験で気づきました。試験担当者がたまたまコードを見ながら試験したから気がついたんです。
「あいつの書くコードはちょっとなぁ…」という意見が複数出ました。

例えば生産性。(生産性って言葉はあまり好きじゃないのですが、プロジェクトではこの言葉を使っていました。技術力と同じような意味なんですが)
ある個人のスキルがあまり高くなく、コードを書くのに時間が掛かります。システム開発の経験も少ないのでプログラム言語、業務仕様の理解も他のメンバーより時間が掛かります。
チームとしても顧客の求める計画を達成できていませんでした。
「あいつがチームの生産性を落としてるから計画通り進んでないんだ」とマネージャーは言いました。

本当に悪いのは何か?

個人が本当に悪いのでしょうか。
確かにスキル不足は否めませんが、チーム全員がプロフェッショナルであれば問題は出なかったのでしょうか。

1つ目の問題(結合試験でコードの不備が見つかる)では以下のような問題がチームにあったのではなかったでしょうか。

  • なぜコードレビューで見つからなかったのか
  • なぜ単体テストで見つからなかったのか
  • スキルが低いとわかってるはずなのになぜ放置しているのか

2つ目の問題(生産性の低い個人)ではそもそも個人の問題でありませんでした。

  • スキル不足の本人はドキュメンテーションや試験などの作業でプロジェクトに貢献していた
  • ちゃんと計測してみると、そもそもチーム全体としての生産性は悪くなかった
  • 技術的課題、手戻りなどのリスクを無視した計画となっていた

サッカーに例えると

このような状況をサッカーに例えてみると、

  • あるディフェンダーはフォワードに抜かれて点を取られるシーンが多い
  • あるフォワードはボールを取られるシーンが多い

という目立ちやすい問題をみて、
「あのディフェンダーは簡単に抜かれるからダメ」とか「簡単にボールを取られるフォワードは役に立たない」というのと同じです。

表面的な問題から安易な答えを出さないこと

「フォワードに抜かれて点を取られる」という状況を考えるのが大事です。
そもそもフォワードと1対1になっているのは守備戦略の上ではあってはならないことでしょうし、フォワードが簡単にボールを取られるのは味方から孤立していて何もできない状態なのかもしれません。

表面的な好ましくない現象から安易な原因を求めるのは危険です。
「質の悪いなぜなぜ分析」の分析結果が個人攻撃になってしまうことが多くあるように、「なんとなく」で原因を考えると個人のせいになってしまいます。

僕がみたいくつかのプロジェクトでも本当の原因は個人ではなかったように思えます。

プロセス、システムは機能してるか

じゃあ何なのか、というとプロセスやシステムがうまくいっていませんでした。
個人のイマイチなコードが気づかれずに残っているのは、明らかにコードレビューが機能していないんです。
「コードレビューを必ずする」という(当たり前の)開発プロセスのもと、Gerritというツールでコードレビューを運用していたんですが、これがちゃんと機能してなかった。
"レビューツール(Gerrit)に慣れていない"、とか"忙しくて細かくレビューしていない"のような他の問題/原因がありました。

また生産性の話も、チーム全体の生産性は当初計画を上回るものでした。ただ計画に余裕がなくリスクが顕在化した時にリカバリーする動きが管理層でとれませんでした。
"リスクはなく開発を予定している機能は計画した生産性で完了する"というプロジェクト計画となっていました。
個人の生産性問題はわかりやすい形で表面化していただけで問題の本質ではありませんでした。

組織やチーム全体の問題としてとらえる

サッカーチームが負けるのはディフェンダー一人の問題でしょうか。点が取れないのはフォワードのせいでしょうか。
その前にチームのリスク管理や点を取る戦略が欠けてないでしょうか。

と、昨日の「今日は本当に申し訳ない。僕は、その一言しか言うことがない。次で取り返したい。自分の判断ミス、普通にクリアしていれば…」というFC東京の森重選手の言葉を聞いてこんなことを考えたのでした。

個人のミスはしゃーない。その個人のミスをチームとしてどうマネージメントしているかが大事なんじゃないでしょうか。

組織をアジャイルに変える方法 〜FEARLESS CHANGE〜

『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』を読みました。

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組織を変えるアイデア、ヒントが48のパターンに

僕の仕事はSIな現場にアジャイル開発を普及させる、というものです。
組織に新しいことを適用するのは想像してたよりも大変でして…。とりあえず突っ込んでみては玉砕したり、地道な活動が実を結ばず心が折れかかったり…。

そんな悩みを抱えていた時、この本に出会いました。
めっちゃいい本です。日本語訳が出たタイミングも含めてこれはもう僕のための本じゃないかと。

自分が取り組んできたこと、これからどうやって取り組んでいくのか、のヒントがこの本に書いてありました。
48のパターンから、忘れちゃいけないこと、これからの活動のヒントになりそうなことをメモします。

グループのアイデンティティ Group Identity(13)

活動を特徴づける名前を掲げ、人々がその存在を認識できるようにしよう。

チームの目的や取り組むことを決め、わかりやすい名前をつけることで存在意義を明確にします。
まだまだ小さなアジャイルチーム。良い名前をつけ存在感を組織内で出せるようにしたいですね。

次のアクション Next Steps(19)

研修の終わりごろに、受講者が得た新しい情報をどのように活用すべきか、プレインストーミングと議論の時間を取る。

研修や勉強会で得たものはあっても消化せずに忘れてしまう問題への対処方法です。
例えば議論をして、自分が考えたことを付箋に書く、というのは記憶に残るかもしれません。今度試してみようと思います。

アーリーマジョリティ Early Majority(30)

組織において、新しいアイデアに注力する方針を確立するには、マジョリティ(大多数)を納得させなければならない。

少人数(イノベーター、アーリーアダプター)だけで成功しても大多数に受け入れられるわけではない。
この違いを意識できるかどうかは大きいです。
アーリーマジョリティに受け入れられることが成功となるので、段階に沿った取り組みが必要となりそうです。

  • 新しい取り組み(例えばアジャイル開発が)リスクが低いことを示す。また需要が大きいことも示す
  • アーリーマジョリティがそれに気づくことが大事
  • 積極的な売り込みも大事だが、こちらの取り組みや成果を常にオープンにしておく

体験談の共有 Hometown Story(32)

新しいアイデアの有用性をわかりやすく示すためにに、うまくいった人には経験の共有を促そう。

アーリーマジョリティにわかってもらうために、はじめてアジャイル開発をやった人に有用性を発表してもらうのはいいアイデアです。
社内勉強会などで新しいことの良さを定期的に示し、常にオープンにしておく。少しずつでもアーリーマジョリティに響いていきそうです。

相談できる同志 Shoulder to Cry On(39)

めっちゃ大事です。心折れないように。

成功の匂い Smell of Success(40)

あなたの取組みがなんらかの目に見える結果を残した時、あなたと話したがる人がぞろぞろと現れるだろう。

目に見える結果は大事です。
外から見える成果(プロジェクトの成功、売上や利益の増加)、内側で実感できる成果(チーム・個人の成長)をうまくアピールすることで「成功の匂い」が強まり、より賛同者が増えそうです。
自分のチームでどうするか。ちょっと考えてみたいと思います。

懐疑派代表 Champion Skeptic(44)

あなたのアイデアに懐疑的なオピニオンリーダーに「公的な懐疑派」の役割を演じてもらうよう、協力をお願いしよう。
彼らの懐疑的な姿勢を変えられないとしても、あなたの取組みを改善するためにその意見を活かそう。

懐疑的な意見を得られる環境が大事です。
時には意図的に反対意見を出してもらうことでアイデアを深めることができます。
どれだけタフクエスチョンに耐えられるか。

恐れは無用 Fear Less(46)

抵抗勢力を新しいアイデアの強みに変えよう。

いわゆる「抵抗勢力」を単純に拒絶せずに、協力をしてもらうことで自分のアイデアをより強固にしよう、ということです。
これはもうその通りでして、反対されてもイライラせずに謙虚に聴き、あわよくば味方にできれば怖いものないですね。
精神修行が必要なパターンです(笑)

そして、これからのアクション

「次のアクション(19)」にならってやってみることリストをば。

  • チームの目的を明確に:インセプションデッキを作ってみる。
  • 常にオープンに:社内でアジャイル開発セミナー(勉強会)を定期的に開催する。
  • ついでに新人研修でもアジャイルの話をしたい。
  • 体験談の共有:チームの成長を何かで計測する。先日教えてもらった「スターマップ」を作ろう。
  • アジャイルチームだと成長できる」と内外にアピールできれば。

本当に良い本に出会いました。成果が出ると信じて進むのみです。
恐れは無用! Fearless Change!

Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン

Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン

東日本大震災 当時の記録

3.11 東日本大震災から3年が経ちました。

当時のメモを転記します。
長男は9歳(3年生)、次男は3歳(保育園)でした。三男はまだ産まれてない。

東北の比ではないですが、大変な一日でした。

『3.11 大地震

『3.11 大地震
忘れないように地震の時の状況、考えたことなどを記しておきます。


◆3月11日 15時前。地震発生。
茅場町のオフィスにいました。


大きな揺れだということはすぐにわかりました。
阪神大震災を経験している(大阪の端なので神戸からは遠いですが)僕は、その時の恐怖が頭をよぎります。
阪神大震災では、ゆらゆらっと小さな揺れの後、ガツン!と暴力的な揺れがきました。


あのような揺れが来た時、ビルなんて簡単に崩れてしまう。
早く逃げなければ、と思いますが怖くて足が動きません。
揺れが収まって、非常階段でビルの外に出ました。
そのまま近くの公園へ職場の仲間と避難。
携帯電話は繋がらず、メールも遅延している模様。大活躍だったのはTwitter
意外だったのはPHS。問題なく繋がり、嫁と連絡が簡単に取れました。非常にラッキー。


職場に戻り、早く帰ろうと思えど、電車が動いていない。
歩くにも家まで43km(!)。
歩きだす勇気がでず、職場に留まります。


20時を過ぎ、いつまでも帰らないわけにもいかず、職場を出発。
とりあえず東京駅方面へ、そして新宿駅を目指します。


外に出ると寒い!
この寒さで朝まで歩くのは困難に思えます。
周りには歩く人でいっぱい。みんな寒そう。
歩いて帰る人の中に、飲み屋を探す人の群も・・・。
それはそれで楽しそうだけど、余震なんかのことを考えると酔っ払っちゃうとマズいんじゃない?


茅場町~新宿は過去何度か(運動不足解消のため)歩いてたので、道に迷うことはなし。


途中、市ヶ谷あたりのコンビニでパスタ買って食べました。
何件か寄ったコンビニには食糧はほとんどなかったです。
カロリーオフのダイエット用のゼリーしかない・・・。


携帯でTwitterを定期的にチェックします。電車の運行情報を探しつつ歩きます。
霞が関を通る頃、地下鉄がちらほら動き始めていて、京王線の復活に望みが出てきました。


歩く中、多摩ナンバーの車を見つけたのでヒッチハイクしてやろうかな、なんて考えたのですが、
道は大混雑していて歩いているほうが早かったので断念。


新宿に着く頃、Twitter京王線復旧の情報が。
ラッキー。非常に混雑してましたが新宿から最寄駅まで電車で帰宅できました。



◆嫁は、電車が止まってると見るや、家まで30kmの職場にも関わらず、
歩いて帰る決断を早々にし、3時間くらい歩いたところで友人の車で拾ってもらったようです。
迎えにきてくれた友人に感謝!
とは言え、渋滞していたので帰宅したのは23時を過ぎていたとのこと。


◆長男は小学校にいました。授業が終わる頃に地震が発生したようです。
親の引き取りで下校することになったのですが、僕も嫁も帰宅の目途は立たないため
同じマンションに住んでいるクラスメイトの親御さんが一緒に帰ってくれたようです。
帰宅し、家に1人でいると危険と考えた長男は必要なもの(オモチャや漫画、お菓子・・・)をかばんに詰め、自宅前の広い公園に自転車で行ったそうです。
近くにある公園なのに、なんで自転車?と思ったのですが、
自転車には取り外し可能な電池式のライトがついていたので、夜になったら使える、と判断したそうです。
普段はぼけーっとして、忘れ物が多い長男。やる時はやります。
その後、公園にいるところを友人に見つけてもらい、友人宅に避難です。
ちなみにウチの周りは全戸で停電していたようです。


◆次男は保育園でした。
僕も嫁も迎えにはいけず、長男を拾ってくれた友人が迎えに行ってくれました。
次男は同系列の別の保育園へ避難していました。長男が事前に次男の保育園に行き、別の場所に避難しているという情報を得ていたので、混乱なく次男を拾うことができたそうです。
(長男は次男が心配で保育園まで行ってみたそうです)
長男と次男が停電で暗い友人宅で身を寄せます。
次男はずっと泣いていたようです。長男はずっと声を掛けていたと友人が後で教えてくれました。
ちゃんと次男の着替えやオムツを持ち出していた長男。かっこいいです。やる時はやります。


嫁が帰宅後、息子達をピックアップし帰宅。
帰宅した30分後に自宅電気も復旧し、そのまた30分後に僕が帰宅しました。
夜中1時前にようやく全員揃いました。


とにかく全員無事でよかった。
長い1日でした。



◆以下、思ったこと。
・勤務地から家まで(43km)を歩くのは困難に思えました。途中で足を痛める可能性も高く危険ですね。実際新宿からウチまで(35km)歩いた友人がいるのですが、足のダメージがひどく3日たってもまともに歩けないそうです。
・勤務地が遠いことは災害時のリスクだと感じました。共働きで夫婦のいずれも家から遠い場合、子供と会えなくなる可能性が高いです。
・地域コミュニティの大事さ。「地域」ってほど大げさなものではないですが、近所の友達が多いこと、自治会(マンションの管理組合)の人と連携することで最悪の事態は防げます。普段からの近所付き合いは大事ですね。僕は2年前にマンションの理事長をやっていたこともありマンション内では顔が知られているため、息子のことを気遣ってくれる人が沢山いました。ありがたいことです。
・嫁のネットワーク(ママ仲間)も素晴らしい動きでした。子供の迎えや世話などをできる人がやる、という感じで見事なチームワークで子供達を守っていました。
・電話やメールが不通だったので、Twitterfacebookは安否確認に有効でした。でもまあPHSが最強です。通話が特に不自由なくできました。
・都心の土地勘は重要でした。何度か趣味で新宿まで歩いたことは良い経験でした。他の人は地図を片手に歩いたり、警察官に道を尋ねたりしていました。普段地下鉄しか乗らないと方向・距離感はわからないですよね。僕は新宿までなら楽勝で歩ける、ということは分かっていたので安心して歩を進めることができました。
・マンションの低層階は地震に強い。高層階では大きな物が倒れたり、皿が割れたりとそれなりの被害が出た模様です。3階のウチは特に何事もなく、軽く物が散らばってる程度で済みました。



◆その後
・嫁にTwitterのアカウントを取らせました。何の保証にもなりませんが繋がる手段は多いほうがいいでしょう。
・次男が情緒不安定です。些細なことで泣いたり、怒ったり。普段から素直なほうじゃないので地震と因果関係があるかわかりませんが、たぶん関係あるのでしょう。親と離れて揺れを経験し停電の夜を過ごしたのですから。
・長男は落ち着いているように見えます。でもまだ9歳。途中まで1人でした。心配です。
・食料の買いだめ、ガソリンの補充などをなるべく控えています。普段の生活で必要のないものは無理やり確保しません。必要な分だけ買っています。車も普段は使わないので。

家の近くで崩れた大型スーパーの駐車場のスロープ。
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FC町田ゼルビア - 藤枝MYFC J3リーグ 第1節

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今年からJ3リーグが始まりました。
我らが町田ゼルビアはJ3に参戦し、J2昇格を狙います。

2014.3.9 13:00キックオフ / 町田市立陸上競技場(野津田)
入場者数:4,569 人
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試合は3-0でFC町田ゼルビアの勝利!

新生ゼルビア

今年から新しいチームです。選手は大半が移籍してしまいました。
正直誰が誰だかわからんです。
キャプテンは李 漢宰(リ ハンジェ)。サンフレッチェ広島で活躍していた選手です。
監督は3年ぶりに相馬さんが戻ってきました。また攻撃的な町田ゼルビアが見れると思うと楽しみです。
それとも以前とは違うサッカーを展開するんでしょうか。

デコボコのピッチでは…

芝生がひどい状態でした。大雪の影響なんでしょうか…?
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ボールはちゃんと転がらないし、踏ん張りもきかない。
中盤の潰し合いと前線への放り込みという展開が多く、観ているほうはちょっと…。
相馬サッカーがどんなものか観にきたのですが残念でした。

ゼルビアのスラジアムグルメはレベル高いぞ

スラジアム脇の広場にYASSカレーなどおいしい屋台がたくさんでます。
今日は串焼きをチョイス。タンとカルビの串。
さあ食うぞー、ってとこで次男に半分持って行かれてました…。
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連日のサッカー観戦。あぁ幸せ。

FC東京 - ヴァンフォーレ甲府 2014年JリーグDiv1 第2節

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いよいよJリーグの2014年シーズンが始まりました。

2014.3.8 13:00キックオフ / 味の素スタジアム

寒気が残ったままの東京ですが、今日は陽射しも強くポカポカ陽気。
ホーム開幕戦にふさわしいサッカー観戦日和です。
次男とバックスタンドでまったり応援してきました。

結果は1-1の引き分け。
先制するも後半に追いつかれました。残念。

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新監督:マッシモ フィッカデンティ

さあどんなサッカーを見せてくれるのか。去年までの積み上げをどう活かすのか。
オフシーズンの情報通り4-3-3でスタート。

あれ・・・?

どうにも流れが悪い感じのサッカーです。3トップの両サイドはワイドに張り、中盤は中央に絞るってのが基本形のようですがボールがうまく動きません。
去年までのサッカーとは違い中盤に人が少ない…。1ボランチの高橋はリスクを考えてあまり上がってこない。
中盤のサイド2人は相手のボランチの間でもらおうとするけどあまり機能せず。
サイドチェンジで大きな展開はいいんですが、そこから崩すアイデアと連携がまだまだ未成熟な感じでした。
徳永、太田宏介の両サイドバックが攻撃に絡んだ時には多くチャンスを作れてましたが…。

これからに期待

選手間の連携、戦術の浸透にはもう少し時間がかかりそうです。

そして若い選手。スターティングメンバーに若い選手が抜擢されています。
三田も武藤もいい選手ですねー。期待してます。
他にも河野、レンタルから帰ってきた幸野 志有人、新加入の松田あたりを早く味スタで観たいです。

2014年は生暖かく見守る!?

外国人の新監督というのは難しいものです。
今年は勝敗を気にしないくらいのユルさで見守ろうかと思います。
いいサッカーが観たいですね。

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サッカーが毎週ある生活が今年も始まりました。
あー楽しい。

「Enterprise ☓ HTML5 Web Application Conference 2014」に参加してきました #html5biz

Enterprise ☓ HTML5 Web Application Conference 2014OSCと共同開催)
2014年02月28日(金) at 明星大学 日野キャンパス 28号館
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大学のキャンパスに入るなんていつぶりでしょうか。なんだか新鮮な感じ。
山に校舎がそびえ立ってる雰囲気が母校にどこか似ていて懐かしさも感じられました。

Enterprise ☓ HTML5

格好いい画面はエンタープライズのシステムでも当たり前のように求められています。

ただあまり現実感がないんです。
ある程度大規模なシステム開発で、複雑なUIを設計して製造して試験して…。
技術者も足りない。そもそもエンタープライズの現場でフロントに強いエンジニアってあまり登場しません。
JavaができればJavascriptができると思っているマネージャーもいる。いやマジですよ(笑)

そういったあたりの課題について他の皆さんはどう考えているんだろうか。
何かヒントが見つかればいいなー、という想いで参加してきました。
参加したのは以下の3つのセッション

業務系Webアプリケーションに求められるUIとUX

セカンドファクトリー社のUXに対する取り組みを聴きました。
印象に残ったのは『UXって専門家になるのは大変だけど、「体験を改善していく」のは誰でもできる』『チームを"改善に取り組む雰囲気"にできるかどうか』という話でした。
使う人のことをちゃんと考えるのは大事です。エンタープライズシステム開発では複雑なワークフローや業務知識などに気を取られてしまい、なんだか使いづらいモノになってしまうことが多々ありますので気を付けたいところです。

リッチアプリケーション開発を助けるOSSのJSフレームワーク「AngularJS」の魅力

仕事で使えるJavascriptフレームワークって何だろう?
jQueryは使うんですが、それだけだとコードがめちゃくちゃになりそうです。実際、それほど複雑な画面じゃないのにjsファイルはカオスになっています。
AngularJSはその解になるのか…?
このセッションでは概要や簡単なデモを見れましたが、まだまだ仕事で使えるかどうかはわかりません…。
Backbone.js、Ember.jsあたりも気になるところです。
勉強しなきゃ…。Javascript苦手なんですよね…。

JavaエンタープライズアーキテクチャにおけるHTML5

日本Javaユーザグループ 鈴木 雄介さんのセッションです。

  • システムにはミッションがある。制約がある。利害関係者(作る人、保守する人、使う人、ビジネスオーナー)がいる。利害関係者にはそれぞれ違った関心事がある。それらを組み合わせて整合性のとれたモノにするのがアーキテクトの仕事。
  • アーキテクチャは結果であり、目的ではない。目的はシステムの利用価値を最大化すること。
  • SPA(Single-page Application)は通常のHTML+JSと一緒にしてはいけない。片手間で作るJavascriptとは違う事を理解しておくべき。ちゃんとしたアプリケーションとして扱う。
  • jQuery≠SPA(jQueryができてもSPAアプリができるとは限らない)
  • 雑な業務アプリ、大量データぐりぐり、大規模、ネイティブ連携(ローカルファイル、デバイス間通信)なんかをHTML5で実現するのはイケメン(スーパーな人が集まったチーム)に限る。
  • 業務システムでもサブシステム的な扱いのものは適用しやすいのでは。
  • テクノロジーはサービスを作る1つの要素にしかすぎない。
  • アーキテクトとしてはよいサービスのためにはどのように適用できるか?を考えよう。

めっちゃいい話でした。
テクノロジー、開発手法などは手段にすぎないので適切に使うのが大事ですね。
HTML5エンタープライズ開発の現場で活躍できるかのはもうちょっと先の話になりそうです。

世界が見えた懇親会

ドイツ、イギリス、アメリカなどなど世界各国のビールがー!!
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おいしいビールを飲みながら色んな人と話ができました。
こんな懇親会初めてやー!楽しかった。

「 Scrum Masters Night (スクラムマスターズナイト)」に参加してきました #smn

第1回Scrum Masters Nightに参加してきました。
2014.2.20 20:00- 渋谷ヒカリエ 21F

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スクラムマスター・バディからの招待

スクラムマスター・バディとは我々スクラムマスターが日々成長できているか、くじけずにスクラム道を進んでいるかを確認しあう相棒です。

2012年10月に受講した認定スクラムマスター研修でバディとなった方が偶然にも本イベントの主催者でありまして、ありがたく参加させてていただきました。
本当にありがたや。

そしてその研修の講師の方も参加されていてビックリしました。
僕のことを覚えてくださっていてさらにビックリです。アジャイルを通して繋がっているのを実感して嬉しい限り。

ディスカッションのテーマ

集まったメンバー(30〜40人くらい?)でディスカッションしたいテーマを決めます。
自発的にテーマがどんどん出るのはさすがスクラムマスター達(笑)
決まったテーマは以下の4つ。同時並行でそれぞれのディスカッションが行われます。
いわゆる"アンカンファレンス"のやり方。

どれも興味深いテーマです。散々悩んで「アジャイルメトリクス」に参加。

アジャイルメトリクスに関するディスカッション

アジャイル開発におけるメトリクスとは?

  • 複数のチームがある。どちらのチームが優秀なのか。ビジネスとしてどちらかに投資する場合にどのような数値から判断ができるのか知りたい。
  • 「ベロシティ」はチームによって基準がことなることが多いため比較が難しい。
  • 品質、生産性などウォーターフォール開発と比較して評価はできるのか。
  • ウォーターフォールアジャイルでは比較できる部分と比較できない部分があるのではないか。
  • 組織・プロジェクトとしては両方を選択できることが望ましい。
  • 例えばプロダクトのコンセプトを検討したい場合や研究・検証が必要なフェーズではアジャイル開発が向いている。
  • 逆にプロジェクトとして検証はある程度終わり、量産フェーズに入るべき時にはアジャイルよりウォーターフォールのほうが適している。
  • また開発期間が短い場合には学習コストも考慮してアジャイルが適しているかどうかを考える必要がある。
  • アジャイルvsウォーターフォールで単純な比較はしないほうがよいのではないか。

じゃあ逆にウォーターフォールの良いところって?

アジャイル開発しか経験したことのない方からの無邪気な質問。
スクラムマスター達がウォーターフォールの良いところを語るという素敵な空気になりました(笑)
っていうかウォーターフォールやったことない人って本当にいるんですね…。これがジェネレーションギャップ…。

  • 仕様の変動がない場合に進めやすい
  • みんな慣れている
  • 「計画して進める」という直感的にわかりやすい手法である(「計画通りに進む」のは妄想にすぎないんだが…)
  • 発注者側が楽

などなど。これ以上は語るまい…。

比較が難しいのはわかった。じゃあアジャイルをやる理由って何だ?

メトリクスでまっとうに比較するのは難しいし、なんかそれっぽく比較したレポートだしても偉い人には響かない。
ではアジャイルはどういうところが優れているのか、アジャイルをやることで何がよいのかについての議論になりました。
僕が印象に残ったのは、
「人を成長させるためのアジャイルメトリクス」という話題。
アジャイル開発は顧客の要望を聞き出すところから設計・コーディング・テスト・デプロイ、そして運用まですべてを繰り返し行います。
繰り返し行うことで人の成長が計測しやすい、という話でした。
「スターマップ」と呼ばれるスキル表(みたいなもの?)で個人のスキルや出来たことを定期的に評価しているそうです。
これは1つの工程を1度しか行わないウォーターフォール手法にはできない評価軸ですね。
またこのスターマップを使うことにより、メンバーの力・知恵をちゃんと活用できるているかも分かります。
ああこれはすごい。これいいです。

まとめ

個人的に「アジャイル開発」と「育成」をどうやって組み合わせていくか、を検討しているところでした。
偶然にもこのようなイベントに参加でき、偶然にも自分が悩んでいる課題について議論ができたことは本当に大きな収穫となりました。
参加者の皆様、主催者の皆様、素晴らしいイベントをありがとう。

次回も参加したい!

次は3月に開催されるようです。楽しみ!